第33期第2回光化検討委員会議事メモ
開催日時:2019年4月17日(水)13:30〜15:30
開催場所:バームルーム
出席者(敬称略):
光化検討委員:211荻原、414関根
担当理事:109佐々木
議事内容
1.4月度理事会でのNTT東日本 南関東 東京事業部からの提案説明情報共有
4月7日(日)、理事会にてNTT東日本からの提案の際の質疑について、委員間で情報共有を行った。
提案内容については、フレッツ光全戸加入プラン導入のご提案書(2019年4月1日)を参照。
(1)共有部に敷設する光ファイバー設備がNTT東の資産になることについて
①インターネット、電話、テレビ以外の用途、例えばインターフォンでその光ファイバーを使用することは可能か
→個別の相談が必要(NTT東)
→使用料が必要という事か
→使用料ということではなく、使用可否の判断になると思う。技術的には不可能ではないが、どこで繋ぐか、周波数の影響はということが問題となる(NTT東)
⇒使用するのは難しそうな印象
②NTT東が経営的に上手くいかなくなってきた場合、他社に光ファイバー設備を売却してしまうようなことはないか
→NTT東は多額の内部留保があり、そういうことはあり得ない(NTT東)
⇒今後30年間にどんなことが起こるかは分からない
③5年契約の縛りがあるということは、使用料収入により光ファイバー設備敷設の初期投資分が5年で償却されると考えられるが、5年後に格安で設備を譲渡してもらうことはできるのか
→それはできない。NTT東の資産のままが継続する。契約を打ち切っても、NTT東の資産としての光ファイバー設備が共有部に残ったままである。(NTT東)
⇒一旦、NTT東の資産として敷設された光ファイバー設備には手が出せない
(2)自前で共用部に光ファイバーを敷設することについて
①自前の光ファイバーでサービスを受けることは可能か
→新築のマンションでは自前で光ファイバーを敷設するところもあるが、既存のマンションでは費用がかかり現実的では無いと思うので提案はしていない(NTT東)
→自前で光ファイバーを敷設し、同じ品質でフレッツ光に繋ぐことは可能か
→可能(NTT東)
⇒自前の設備でも同等のサービスを受ける事は可能
②自前の光ファイバーの敷設について
→NTT東に共有部に自前の光ファイバーの敷設工事を発注できるのか
→ 可能であるが、最安値とはならない。安心感はあるが(NTT東)
→ 過去NTTエム・イーに見積もってもらった金額は15,000千円だった
SOPP(光配線・共聴設備)工事 ご提案(2015年11月)を参照。提案は17,000千円でした
→15,000千円はかからないと思う。以前は光の工事ができる人が少なかったので人工の見積もりが多かったのかもしれない(NTT東)
→コムシス、協和エクシオ等の弱電系の会社に相談してみてはどうか。紹介は可能(NTT東)
→NTT東に光ファイバー敷設についてコンサルティングを依頼することは可能か
→法人向けに無料でコンサルティングを行っている。可能なはず(NTT東)
⇒自前の光ファイバー敷設については、弱電系の施工会社に提案依頼する必要あり。無料のNTT東のコンサルティングは期待できない。
(3)提案の内容について
①テレビサービスについて
→サービスの特徴は
→テレビの信号は、テレビ局からは光ファイバーで送信されている。23区内はこの信号を提携先のスカーパーを経由し、光ファイバーで直接供給している。23区外はアンテナで受けたものを光ファーバーで供給している。ゲリラ豪雨等による電波受信状況の悪影響、落雷による同軸ケーブルに対する誘電も避けられ直接光ファイバーで供給する方が、品質が高い(NTT東)
⇒自前のアンテナによる共聴設備より品質は高そう
②工事内容について
→今回の提案の専有部についての工事内容は
→共有部についてはMDFから各住戸まで光ファイバーを敷設し、ONU(Optical Network Unit:光回線終端装置)を付けるまで。住戸内の工事は含まれていない。住戸内の工事を協和エクシオに試算してもらったところでは総額で11,000千円、一戸当たり5万円であった(NTT東)
→ONUの大きさは
→今回はホームゲートウエイと呼んでいるものでA4の半分くらいの大きさで、Wi-FiルータとV-ONU(TV用ONU)が格納されている。そこからテレビに同軸ケーブルを引く費用は含まれていない。ご自身でやるか、業者に委託することになる(NTT東)
⇒現状を保証する(壁にあるテレビ同軸ケーブルのコネクタの位置を変更しない)為、当該工事費用を管理組合負担とする必要があるかもしれない
③外部の光回線について
→外部の光回線はフレッツ光が前提となるのか。auひかり、ソフトバンク光を使うということはできないのか
→このプランではフレッツ光しか使えない。また自前の光ファイバーが敷設されている場合でも、他社の光が入っているとフレッツ光の接続をお断りしている(NTT東)
→他社で各種サービスをパックで安く契約しているものは諦めていただく必要があるのでは
→その分は安くしてあるつもり。プロバイダーについては自由に選択できるプランはある(NTT東)
⇒フレッツ光のみとする選択が可能か、フレッツ光では困る方がどのくらいいらっしゃるかを把握する必要がある
④既存サービスの継続について
→メタルの電話、VDSLを使い続けることは可能か
→可能ではあるが、光ファイバーを使用しなくても管理費から工事費は負担してもらうことになる(NTT東)
⇒既存サービスに対するニーズを把握しておく必要がある
(4)5G(第5世代移動通信システム)の影響について
→光ファイバーを推進する上での5G影響は
→コンテンツが重くなるので光ファイバーにとっても有利な状況になってくる。地方では電波で受ける事は有効であるが、都心では遮蔽物が多いので難しい。国土の広い米国では出力の大きいスーパーワイファイが認められており5Gのメリットはあるが、日本の都会ではあまりメリットはない(NTT東)
→都会の集合住宅では、光ファイバー化していくのは有効であるというのがNTT東の見解と思って良いか
→そうですね。総務省がケーブルテレビも光ファイバー化を推進している。地方は進んでいるが、都内が遅れている。5Gになると電波の入りにくいお宅が出てくる。そのためにフェムトセルというサービスもある。これは光ファイバー経由で安定して電波を受けられる仕組みとなっている(NTT東)
⇒弱電系共有部設備の光ファイバー化は有効な選択であることを再確認
(5)光ファイバーを敷設する共有部の状態について
→一度現調してもらったと聞いているが、配管等に問題はなかったのか
→多分、問題ないと思う。経年により配管が詰まることがあるので、早い時期に光ファイバーを通しておく方が良い。配管の交換は多額の費用がかかる(NTT東)
⇒早い時期に光ファイバーが敷設できるよう合意形成を進めたい
(6)長谷工コミュニテーへの依頼
長谷工本体へ
について問い合わせ、分かれば教えて欲しい。
①新築マンションでは弱電系の設備に光ファイバーを使用しているのか
②あまり使用していないのであればその理由は
2.今後の進め方
NTT東からの提案に対する疑問点の大略は解決できた。今後下記3点について検討を進める。
(1)コンサルタントの採用
理事会、当委員会だけでは専門知識・プロジェクト推進技術を賄うことは不可能。専門家をコンサルタントとして採用したい。
(2)区分所有者の現状、ニーズ、費用負担の容認度の把握
今後、光化を進める上で採用する方式・サービスを選択するにあたり、論点となる事項を整理し、説明会、アンケート等の元ネタを作成する。
(3)事業者への提案依頼内容の検討
光化を進める上で採用する方式・サービスを選択するにあたり、工事金額、サービス使用料金を把握することは必須である。そのための事業者への提案依頼内容を検討する。
3.次回開催予定
別途調整。(佐々木理事調整担当)
以上